
ベランダのプランターに植えたハーブが、少しずつ春の気配を感じて芽を出し始めました。そんな些細な変化に気づくと、がぜん外に遊びに行きたくなるのがアウトドア好きの性というものです。しかし、いざ準備を始めようと棚の奥から道具を引っ張り出すと、ふと手が止まる瞬間があります。それは、「使うのは楽しいけれど、その後のメンテナンスが死ぬほど面倒なギア」と目が合ったときです。
電気式ホットサンドメーカーを手放した理由
以前、便利そうだと思って手を出した電気式ホットサンドメーカーがありました。スイッチ一つで綺麗な焼き目が付くという触れ込みでしたが、結論から言うと、私はこれを二度と使いません。最大の理由は、あまりにも後片付けが面倒だったからです。
メーカーの説明には「鉄板を外せば洗浄も簡単」と書かれていましたが、実際はそう甘くありません。プレートの隙間に入り込んだチーズの焦げ付きや、本体内部に垂れた油分を拭き取る作業は、想像以上のストレスでした。私は自他共に認めるものぐさな性格です。使うときの一瞬の便利さよりも、その後の「洗う」「乾かす」「隙間の汚れを掻き出す」という工程の多さが、次第にその道具を遠ざけてしまいました。どれだけ高機能でも、手入れに手間がかかるギアは結局「タンスの肥やし」になる。これが、私の実体験から得た教訓です。
継続の鍵は低負荷と仕組み化にある
この「面倒くささ」への耐性は、なにもキャンプギア選びに限った話ではありません。かつて会社の福利厚生でスポーツジムに通っていた時期がありました。その際、私が最も意識したのは「どの筋肉を使っているか」を常に考えることで、単調な運動に飽きない工夫をすることでした。ランニングマシンで上体を揺らさないように走るなど、自分なりに「楽に、かつ効果的に続ける仕組み」を模索していたのです。
また、以前に瞑想ヨガやストレッチを取り入れた際も、忙しいサラリーマン生活の中で「いかに楽に継続できるか」を重視した結果、短期間で体重を73キロから70キロ台に落とし、それを維持できた経験があります。結局のところ、運動も、健康管理も、そして道具選びも、「自分の性格(ものぐさ)を否定せず、負担を最小限にする」ことが、結果的に一番長く付き合っていける道なのだと実感しています。
ものぐさ流ギア選びの三箇条
数々の失敗を経て、現在の私がギアを選ぶ際に徹底している基準は以下の通りです。
構造が単純であること:部品点数が少なく、分解・組み立ての必要がないものを選びます。
丸洗いが可能であること:電子部品や複雑な隙間がなく、タワシでガシガシ洗える素材を優先します。
多用途に使えること:専用品ではなく、一つで何役もこなせる道具に絞ることで、管理する荷物の総量を減らします。
例えばホットサンドを焼くなら、今は電気式ではなく、焚き火に直接放り込めるシンプルなアルミダイキャスト製のシングルタイプ一択です。これなら、汚れたらそのまま洗剤で洗って乾かすだけで済みます。自分の「だらしなさ」や「無精な性質」をあらかじめ計算に入れておけば、道具選びで失敗することは格段に少なくなります。
次は、この「メンテナンス性重視」の視点で、長年愛用しているバックパックのパッキング術について見直してみようと思います。
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