甲斐大和駅に降り立った瞬間、一歩足を踏み出すごとに山梨の澄んだ空気が全身を包み込みました。目指すは雄大な大菩薩嶺。期待と少しの緊張が入り混じる中、ここから本格的な登山が始まるのだと、胸が高鳴るのを感じました。ホームに設置された運賃表を横目に、私は次の交通手段であるバスへと向かいました。
甲斐大和駅からのアクセス:過酷な車道とバスの接続
大月駅から電車を乗り継ぎ、私が降り立ったのは山梨県の甲斐大和駅でした。駅のホームは山間にあり、豊かな自然に囲まれた静かな雰囲気が漂っていました。駅舎は赤茶色の屋根と薄い水色の縦板張りの壁が特徴的で、駅名がはっきりと記されていました。
改札を出ると、ちょうどバスの乗り継ぎが良い時間で、バス停にはすでに多くの人が列を作っていました。すぐにやってきたバスに乗り込み、ここから目的地の登山口へと向かいます。しかし、ここからがまた一苦労でした。登山口までは舗装された車道を約10キロメートルも進む、という想像以上に過酷なドライブだったのです。道幅は広くなく、対向車とのすれ違いにはかなり神経を使いました。正直なところ、個人で車を運転してこの道を進むのは難しいと感じました。やはり公共交通機関であるバスを利用するのが賢明だと改めて実感しました。
(参考:甲斐大和駅、バス運行については栄和交通のウェブサイトをご確認ください。)
登山口の賑わいと無料テント泊地の発見
ようやく登山口に到着すると、そこにはすでにマイクロバスが3台ほど停まっており、駐車場には多くの車が見えました。多くの登山客で賑わっている様子に、人気の高さを感じました。
バス停の裏手には山小屋があり、まずはそこで休憩を取ることに。山小屋の周囲には、豊かな緑の木々に囲まれた広々としたスペースがあり、そこで多くのテントが設営されているのを見学しました。後で調べてわかったことですが、ここは無料で利用できるテント泊地でした。すでに5割ほどのテントが張られており、登山愛好家の多さに驚かされました。
福ちゃん荘でのテント泊受付と登山届の試練
休憩後、いよいよ今日の目的地である「福ちゃん荘」を目指して山道を登り始めました。登山口から約15分ほど山道を登ると、念願の山小屋が見えてきました。
福ちゃん荘に到着したのは12時頃。早速テント泊の受付をお願いすると、「本日は予約でいっぱいです」と告げられ、一瞬焦りました。しかし、なんとか割り込ませていただくことができ、登山届と宿泊届を記入することになりました。この登山届が曲者で、なんと2、3回も書き直しを指示されてしまいました。地元警察に提出が必要とのことで、その厳格さに少し圧倒されましたが、大菩薩嶺の案内図を見ながら、ようやく受け取ってもらうことができました。
受付を終え、福ちゃん荘から少し降りた場所にあるテント場へ。かなり広々とした平地で、既にいくつかテントが張られていましたが、私は他のテントから離れた場所に設営することにしました。福ちゃん荘は山梨名物の「ほうとう」や「馬刺し」も提供しており、登山で疲れた体に嬉しいメニューが揃っていました。
(福ちゃん荘の詳細については福ちゃん荘の公式サイトをご覧ください。)

















